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米国特許弁護士が来訪されました

 11月12日、米国 Birch, Stewart, Kolasch & Birch, LLP(略称:BSKB)の特許弁護士(Weiner氏、Armstrong博士、Rink氏)並びに顧問の中村氏が来所され、一緒に顧客を訪問してレクチャーを実施しました。今回のレクチャーは、標準必須特許(SEP)に関し、主に米国内の係争の歴史に焦点を当てたものでした。標準委員会が標準として採用するまで自社の特許を開示しないことは懈怠(laches)ないし詐欺行為であり、標準として採用された後、自社の特許に基づき侵害訴訟を提起することは許されないことなど、裁判例に沿って説明して頂きました。

 標準委員会による検討段階における誠実さに加え、SEPのライセンス交渉においても、特許権者、実施者の双方が誠実に交渉に臨むことが求められています。しかし、企業間の利害関係の調整が簡単に進むはずもなく、日本では裁判例の蓄積が浅い状況ですが、すでに行政が乗り出し、特許庁から「標準必須特許のライセンス交渉に関する手引き」が発行されるに至っています。